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Day.14-2002.07.27 Day.13 へもどる
 朝8時30分頃、目を覚ました。私達が起きてキヨ君の部屋を訪ねた時、彼は既に朝のお散歩を済ませた後だった。
 朝食後、私達は支度をして出かけた。今日の行き先は、“フリーマントル”。パースの南西、電車で30分ほどの所にある、小さな町である。

 パース・セントラル駅は、プラットホームが2本ほどの、結構大きな駅だった。列車に乗る時には目的までの切符が必要。これはきっと世界どこに行っても当たり前の、常識の中の常識だ。ところが私達は、切符を買わずに電車に乗り込んだ。理由は簡単。“買い方がわからなかったから”である。

フリーマントルの駅舎。
 日本では、無人駅を除いて(いや、無人駅でも)、必ず改札があり、切符を買って改札を通らないと電車に乗れないのが普通である。ところがオーストラリアでは、私達の知る限り改札のない駅が結構多い。私達が時々利用するゴールドコーストの駅でも、切符売り場はあっても改札はなく、見送りの人もホームまで気軽について来る。切符を買うときも、下車駅に改札がない場合は、本当に“自己申告”なのだ。

 そしてこのパースの駅にも、改札はなかった。後から思えば、ホームの片隅に小さな券売機があったのだが、すっかり“おのぼりさん”な私達は、フリーマントル行きの電車を探すのに一生懸命で、切符のことはあまり考えていなかったのだ。

 何とか電車に無事乗り込み、少し安心した私達。恐怖の瞬間はその直後にやってきた。ちょっと迫力がありすぎる、制服に身を包んだ2人のおじさん2人が車両に入ってきた。そして乗客一人一人に対し、検札を始めたのだ。このおじさん達、車掌さんというよりも“セキュリティーガード”。上から見下ろされた私達は、その時点で既に負けていた・・・。

 “切符見せて”
 “ごめんなさい。持っていません”
 “持っていない?どうして駅で買わなかったんだ?”
 “私達はゴールドコーストから来たんです。切符の買い方がわからなくて、買えませんでした。”

 納得のいかないご様子の車掌さんたち、ここで私達に身分証明書の提示を求めた。ところが間の悪いことに、私達はパスポートをバッパーに置いてあり、手元にあるカードといえばYHAの会員証だけ。“パスポートは今持っていません”と言いながら、恐る恐るこの会員証を差し出してみた。彼らはかなり機嫌が悪そう。カードから名前を書き写し、続いて私達を指差しながらきつーくお説教。

 “この電車をフリーマントルで降りたら、必ずチケットを買いなさい。そしてパースに戻る時は、「電車に乗る前に!」切符を買うんだよ!!”

 恐怖の時間は、ようやく通り過ぎた。オージーでも結構厳しい人がいるのね。これもパースのお土地柄かしらなどと、ちょっと落ち着いてきた私達は、ある光景に釘付けになってしまった。

話を聴くために、徐々にご婦人に近づいていくおじさん。
ごめんなさい。カメラを向けずにはいられませんでした。
 向かいの席に、イヤホンを耳にさしたおじさんが座っている。その隣には、偶然乗り合わせたらしいご婦人。そしてそのおじさんは、彼女に向かって大声で話しかけている。で、話しかけられた女性は受け答えをするのだが、なぜかこのおじさん、イヤホンを決して耳から外そうとしないのだ。つまり、ご婦人が何を言っているか聞き取れない

 菜津子はこの光景を見て、おじさんが補聴器をつけているのだと思った。なので、横で大笑いしている猛とキヨ君をたしなめる視線を送ってみた。・・・ところが、しばらくして気がついた。あのおじさん、ラジオを聴いてる!!!
 土曜日の朝。冬の陽が柔らかく射し込む車内には、大きな声で話しかけるおじさんと、それに根気強く答えるご婦人。ご婦人の返事を大声で聞き返すおじさんと、笑いを必死にこらえる私達が乗っていた・・・。


フリーマントルの駅より町に向かう道
 やがて電車は、フリーマントルに到着した。駅を出て歩き出してすぐに、私達はこの町を気に入った。小さな町でこじんまりとしていても、必要なものは全て揃えられる。人は多すぎず、何となくゆったりとしている。フリーマントルのイメージはこんな感じだ。

マーケットの内部。色とりどりのフルーツにおじさんのしわがれ声、
というのが八百屋さんの定番だ。
 私達はまず、マーケットに向かった。他の町でも見たような、色々なお店が集結している露店街のような感じだ。どのマーケットでも、一番目を惹くのが八百屋さんだ。色鮮やかな野菜や果物を山積みにして、大きな声でお客さんを呼び寄せている。スーパーマーケットでさえ果物の“試食”が可能なオーストラリアのこと。ちょっぴり空腹な状態で八百屋さんをハシゴし、少しずつ果物を口にした私達の胃袋は、“もう限界!” と叫んでいた。
 その私達の鼻腔をくすぐり駄目押しをしてくれたのは、茹でトウモロコシの甘い香りだった。私達3人は、迷うことなくトウモロコシを買い求め、“トウモロコシの食べ方”についてそれぞれうんちくを言いながら食べ始めた。

“かなりぜいたくをした”この日の昼食。お一人様10ドルなり。
 トウモロコシを満喫した後向かった場所は、何を隠そうフードコートである。なぜ?実は、3人揃って大食漢なのだ。私達が選んだのは、そろそろ恋しくなってきた日本食を売るお店。少々割高ではあったが、スタッフの皆さんはほとんど日本人だったので、食事も違和感なく美味しく食べることができた。

見学者の95%が同じ事をするであろう、“お約束”の1枚。
 昼食を食べて落ち着いた私達は、本日のメイン“旧フリーマントル刑務所”の見学に行くことにした。ここは1991年まで136年間にわたって実際に使用されていた刑務所で、のんびりとした雰囲気のフリーマントルの中で数少ない“陰”を感じる場所である。

 刑務所は一般に公開されているが、勝手に見て回ることはできない。内部の見学には、30分ごとに開催されるガイド付のツアーに参加することが条件となる。受付でツアーの申し込みをし(2002年7月当時、見学料1人11ドル)、外国人用のハンドセットを渡された私達は、ツアーの時間まで自由に見て回れる場所を見学した。

刑務所の内部。ずらーっと収容房が並んでいる。
 ツアーの時間に集合場所に行くと、10人程の人が集まっていた。ガイドさんは“元看守”という雰囲気を漂わせたおじさん。彼に案内されてゆっくりと見学が始まった。
 歩き始めてすぐ、説明ポイントで私達は足を止めた。そこでおじさん、私達に向かって“ニホンジンハ 1バン”という。“何のこと?”と例のハンドセットをすっかりおもちゃにしていた私達は訳がわからず、おじさんにもう一度言われて思い出した。あわててボタンを押すと、不思議な日本語の解説が流れてきた。“まぁ便利!”と一瞬思ったが、この日本語解説、やけに短い。そしてこの解説を聞いていると、おじさんの話は当然聞こえない。というわけで、少々混乱した私達は、途中からハンドセットを使うことをあきらめた。おじさんは根気強く番号を叫んでくれたけど。

“お約束”その2。外国人の6割がすると思われる?
ハンドセットでのボディーチェック。
 3人にとって初めての刑務所だったが、ハンドセットを使用するまでもなく、全てが歴史を物語っていた。映画で見るようなずらっと並ぶ囚人房。食事の出し入れだけに使用される、小さな窓。あまり衛生的とはいえない設備。歩いている内に、何となく胸が重苦しくなってくる。

 フリーマントル刑務所の特徴は、各房に描かれている数多くの“壁画”である。アボリジニの影響を強く受けた画や、罪を犯した人が描いたとは思えない、穏やかな天使の画など、芸術的な作品が多く残されている。
色鮮やかな壁画。遠くを眺め、記憶をたどって描いたのだろうか。
窓の下の壁に描かれているところが切ない。
その画の素晴らしさに圧倒されると共に、薄暗い独房で、彼らが何を思って描いたのだろうと、また少し辛い気持ちになる。
 刑務所にはかなり広いグラウンドもあり、囚人達がバスケットボールなど運動ができるようになっていた。しかしその先には、やはり頑丈な鉄条網と監視台があった。

 色々な意味で、印象強く興味深いツアーだった。

広大な敷地の向こうには、鉄条網を張り巡らせた境界が。
 フリーマントル刑務所見学ツアーを終え、気の向くままあちこち寄り道をしながら駅に向かった。こんな時、この末っ子3人組は本当にまとまらない。みんながみんな、好きなところに行こうとする。そして、こんな時長男にならざるをえないのは、やっぱり“隊長”猛だった。猛の脳裏に、この先の日々に対する不安がよぎったのは言うまでもない。

 フリーマントルの駅できちんと切符を買い、AFL観戦帰りの興奮気味の人々で一杯の電車に乗って、私達はオーストラリアの土曜日夕方に共通の、人通りがすっかり少なくなったパースに帰り着いた。
 
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