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Day.4 -2002.07.17 Day.3 へもどる
高層ビルの間に協会があちこちに
 2度目の夜行バス。シドニーとメルボルンという、大都市をつなぐバスということと、スクールホリデーということが重なり、バスはほぼ満席。もう枕や布団に驚くことなく、落ち着いた夜を過ごした。
 メルボルンに立ち寄る目的は2つ。1つはもちろん観光。そしてもう1つは、サーファーズからメルボルンへ引っ越した友人、みどりちゃんとタケに会うこと。
 ワーキングホリデーでのオーストラリア滞在には、大きく分けて2通りある。1つは一都市に住み着くパターン。もう1つは、興味の向くままに色々な都市を渡り歩くパターン。店主夫婦は前者だ。今回会う友人の1人は、ゴールドコーストで暮らした後、しばらくケアンズの近くの“
バンダバーグ”という所でピッキングの仕事をしていた。そして今はメルボルンに落ち着いている。彼らと会うのは4ヶ月ぶりだった。
 朝6時30分、メルボルンのバスターミナルに着いた。外はまだ暗かった。メルボルンは、ヨーロッパの影響を強く受けた美しい街だとよく言われる。バスの窓からだけでは全部を見ることは出来ないが、それでも建物が1つ1つどっしりしている印象を受けた。

何気なく撮っても絵になってしまう、メルボルンの教会。残念ながら、名前を記録していなかった
何気なく撮っても絵になってしまう、メルボルンの教会。
残念ながら、名前を記録していなかった
 バスから降りてすぐ、みどりちゃんとタケを発見!この寒い冬の朝、前日も仕事で帰りが遅かったのに、迎えに来てくれていた。
 そのまま2人の住む家まで向かった。今日は彼らが
シェアしている部屋に泊まらせてもらうのだ。
 
 2人が“ここだよ”と言って案内してくれた建物を見てびっくり。キレイ!近代的!何とここはホテルということだ。ホテルの何室かがマンションのようになっているようだ。
 部屋に案内され、暖房の入った部屋で温かいコーヒーをご馳走になった後、私達のすることと言ったら1つしかない。そう、恒例の“探険”。
 まあ、この部屋は何て素晴らしいのでしょう!
コンロはガスだし、シャワーは外せるし。。。何から何まで新しくてキレイ。
 探険をした後、次々と起きてきた彼らの
シェアメイトにあいさつをし、私達は観光に出かける事にした。

静けさの中に入る日のひかりが印象的だった
 見どころ一杯のメルボルンだが、友人に会うことを1番の目的にしていた私達は、またもや1日しか時間をとっていなかった。前回の訪問地シドニーで教会に興味を持ち始めていたこともあり、街を散策しながら教会めぐりをする事にした。
メルボルンの教会で驚いた事。それは説明をしてくれるボランティアの人が常駐している事だ。私達は興味の向くまま、目に入った教会を何軒か訪れた。大きな教会も小さな教会もあったけど、共通していたのは、信仰の場でありながら、観光客、そして写真撮影を拒絶しない事。私達は、2ヶ月前に亡くなった猛の父と一緒にオーストラリアを旅行する、という意味を込めて手首に数珠をつけていた。どこから見ても仏教徒である。そしてカメラを持ち歩いている、どう見ても観光客である。
 そんな私達が教会に足を踏み入れると、必ず誰かが近づいてくる。そして“教会について説明しましょうか?”と言ってくれるのだ。そして、私達が断られる事を覚悟で写真をとっても良いか聞くと、意外にもどの教会でも“いいですよ”という返事が返ってくるのだ。勿論“キリスト様は撮らないで”などの制限はあったけど。
 寒い寒いと言われるメルボルン。ある友人は“黒いコートが似合う街”と言っていた。訪れる前は暗い印象を持っていたけれど、歩いてみるととても良い所だ。お天気にも恵まれ、私達は3時間ほどの間、ゆっくりと散策を楽しんだ。

かわいいカフェなどがたくさん

 散策の場所を繁華街に移し、まず探したものは、、、体を洗うタオル。あのナイロンで出来た、ゴシゴシするタオルである。実は猛、あのタオルがないと体を洗った気がしない。うっかり持ってくるのを忘れていたのだ。ショッピングセンターで過ごしたあの時も、あちこち探してみたのだがどこにも売っていなかった。あるのは柔らかいスポンジばかり。私達が目をつけたのはボディーケア商品を扱っている大型店。果たして、あったあった。日本では100円ショップで買えるものだが、オーストラリアではなんと$10。お国が違えば...である。
 お昼はみどりちゃんたちと合流。チャイニーズフードの
バッフェで、ささやかに乾杯。昼食後、メルボルン最大級のマーケットに案内してもらうが、残念ながら今日はお休み。ところが、なぜか1軒だけお店を開けている八百屋さんを発見!そこで買ったものは、、、そう、やっぱりバナナだった。
こんな大きな通りがいくつも!凄い広さ。
 その後2人とまたバイバイし、今度はトラムに乗って街を1周することにした。街の中心部を走っているトラムは無料。多くの人が利用している。窓から見える建物はどれも重みがあり、本当にヨーロッパにいるような気分になる。景色を見ているうちに、3周も乗っていた。 夕方になって風が冷たくなってきたので、みどりちゃんの家に戻ることにした。みどりちゃんは今日は仕事だ。タケとご飯でも食べに行こうかと思っていたところ、タケの一言。“ミドリがカレーを作ってあるから食べてって”
忙しい中、夕食を作ってくれていた。それも、
日本のカレー。久しぶりに食べる白ご飯と日本のカレーの味は最高の贅沢だった。

トラムからの写真。1日乗っていても飽きないだろう。

 夕食後、みどりちゃんが帰ってくるまでカジノに出かける事にした。オーストラリアではカジノは合法だ。小さな都市を含め、至る所にカジノがある。そしてほとんどのカジノがホテルに隣接しているので、気軽に入る事ができる。メルボルンのカジノは、規模の大きなことで有名だ。
 カジノは確かに賭け事をする所であるけれども、言うなれば“大人の遊び場”である。従って入場規則が意外に厳しいのだ。まず第一に18歳以上である事。日本では20歳以上が成人とみなされるが、オーストラリアは少し年齢が低く18歳なのだ。この年齢制限に悩まされるのがアジア人。どうしても若く見られてしまうため、多くの人が身分証の提示を求められる。カジノの入り口には屈強なセキュリティーガードの人が数人常駐していて、厳しくチェックしているのだ。ある友人は日本の免許証を見せて証明しようとしたが、西暦で書かれていないため、あっさりと入場を拒否された。
 ツアーガイドとして多くのお客様をカジノにご案内している猛だが、見た目の若さで判断されたことによるトラブルを、数え切れないほど経験している。勿論猛本人ではなく、お客様が若く見えるため、である。念のため。
それにしても、日本の国内以外で通用しない運転免許書というIDを何とかして欲しいと考えている人は海外に大勢いると思う。
 もう1つの規則は服装。これは場所によるが、ドレスやタキシードでなければいけない、という規則はない。しかし、あまりにも乱れた服装の場合は入場を拒否される。例えば破れたジーンズ、ビーチサンダルなどである。ただビーチサンダルに関しては、鼻緒がなければ良い。つまり足の指が1箇所に収まっていれば問題ないのだ。これまた不思議な話だけど。

 ゴールドコーストのカジノとはまた雰囲気の違う、豪華なカジノにうっとり。ゲームは少しだけにして、カジノの雰囲気を楽しんだ後、みどりちゃんが帰ってきたとの連絡を受け、家に戻った。

対岸からメルボルンの駅を撮影。照明が川に反射して、とてもキレイだった。
対岸からのメルボルン駅。川には反射して映る景色が。川辺ではサックスを吹く人も。

 改めて4人で乾杯。4人とも同じ時期に来豪している。今までの話や、今の生活、これからの事を色々話した。我が家は菜津子が3歳年上の姉さん女房だが、みどりちゃんはタケより5歳年上。タケがかなりのヤンチャ者なので心配していたけど、タケも少し大人になったみたいだし、2人は仲良くしているみたい。良かった。
 この日は前日バスの中でぐっすり眠れなかった事もあったが、楽しい夜は過ぎていき、時計の針が2時を回った頃に就寝した。


本日の出費 (2人分の合計)
昼食 ... 13ドル
ビール ... 10ドル
電話代 ... 1.20ドル
食料品 ... 36.40ドル
日用品 ... 2.90ドル
カジノ ... +7.0ドル
合計 ... 56.50ドル
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