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Day.53-2002.09.4 Day.52へもどる
 朝7時過ぎ、バッパーの前に止まったのは大型バスだった。乗り込んだバスの中には、何となく優雅な雰囲気が漂っている。

 この日私達が参加したのは、“クイックシルバー・クルーズ”というクルーズ。グレート・バリア・リーフに向かうクルーズの一つであるが、このクルーズの特徴は、“アウター・リーフ”と呼ばれる、グレート・バリア・リーフの中でもかなり奥まった場所に、“ポントゥーン”と呼ばれる人口の浮島を持っているのだ。参加者はそこを拠点にいろいろなアクティビティを楽しめる。

このクイックシルバー・クルーズ、猛はとてもとても楽しみにしていたのだ。バスの中でも、遠足に向かう小学生のようにワクワクしていた。


ケアンズで全ての乗客を乗せたバスは、そのまま港のある“ポート・ダグラス”へとひた走った。道は意外にくねくねと曲がり、当然のごとく菜津子は第一弾の車酔いに苦しむ事になった。


ポート・ダグラスは、落ち着きのある中に華やかさを備えた、ちょっと高級感の漂う港町である。オーストラリア人のステータスは、車・家そしてボートだといわれているが、その最終目標であるボートを所有する人が多く住む、お金持ちの町というイメージがある場所だ。

港には、大きなボートが停泊していた。船体に大きく記された“Quicksilver”の文字。このクルーズについて何も予備知識を持たなかった菜津子はここで初めて、“サーフショップのクルーズ”ではないことに気付いたのであった。

1.結構揺れる?クルーズボート

多くの乗客を乗せ、ボートはゆっくりと岸を離れた。これだけの大きさなのだから、揺れる事はないだろうと信じていた菜津子。しかし、彼女の思い込みに反してボートは航行中常に揺れ、菜津子の船酔いはひどくなる一方だった。

乗り物酔いをした時に菜津子がしていたこと。これは幼い頃から変わらず、“塩辛いものを食べる”事だった。それも休むことなくひたすら口に運ぶ。これがかえって気持ち悪さを招くのでは、、という声もあるが、そこに塩辛いものがある限り、菜津子はそこに救いを求めるのだ。


猛がお水を買いに行ってくれている間、風通しの良いデッキに座り、青ざめた顔でひたすらスナック菓子を頬張る菜津子に、かなり遠慮がちに男性が近づいてきた。それもそうだろう、ちょっと声をかけにくい光景ではある。

この男性、実はスキューバ・ダイビングのお誘いに回っているスタッフの方だったのだ。こんな青ざめた顔をした人がまさか“申し込みます!”と言うとは予想もしなかったと思われるが、ともかく申し込むといっているのだから断るわけにもいかなかっただろう。戻ってきた猛を見てかなり安心したご様子の男性は、手続きをする受付カウンターまで私達を案内した。



申し込むために、私達はとりたてピカピカのライセンスを提出し書類に必要事項を記入した。ここでまたまた船酔いがひどくなった菜津子は、手続きを終えるや否や這うようにデッキに出て、今度は猛が横にいる分、遠慮なくグッタリとする事にしたのだった。



ちょうど正午を迎える頃、ボートはポントゥーンに到着した。ここはいわば“陸”であるので、揺れからは解放されるのだが、私達は到着するなりすぐさまスキューバ・ダイビングの準備をしなければいけなかった。

2.アウターリーフに設置されているポンツーン。世界最大級といわれる大きさを誇る。


かなり緊張しながら、装備を整える二人。もちろんインストラクターやスタッフの皆さんが確認はしてくれるのだが、何といっても初めてのダイビング。ポイントに向かうボートの上でも、楽しみにするというよりも、逃げ出したい衝動に駆られていたのは事実だ。


ポイントに到着した私達は、さっそく海に飛び込むよう促された。ここまできたらもう仕方がない。半ば祈りながら、エイッと海に飛び込んだのである。


潜水を始めてすぐ、私達はマスクの内側で感嘆の声をあげていた。透明度20m。目の前には澄んだ海が広がっていた。インストラクターの女性と私達という総勢3名の小さなグループは、ゆっくりと進んでいった。

スキューバ・ダイビングは、“潜る”ものだと思っていた。でも実際に感じた感覚は、“空を飛ぶ”と言った方がよい。あくまでもゆったりと、私達はグレート・バリア・リーフを“飛んで”いた。インストラクターの女性も、私達が前日にライセンスを取ったばかりだと知っているので、常に細やかに誘導してくれる。


半潜水艦の中から、グレートバリアリーフのサンゴを眺める。


異変が起きたのは、潜り始めて10分ほどした頃だろうか。ふと横を見ると、猛が突然水面に向かって上がり始めたのだ。インストラクターは菜津子にその場所を動かないよう指示すると、猛を追って上昇していった。


猛に何が起こったのか。

実は、常に撮影係の彼は、泳ぎ回る魚の写真を撮る際、ついつい息を止めていたのだった。それを繰り返しているうち、息苦しくなって水面に上がろうとしたのだ。。。。


急上昇する事は体にかかる水圧を一気に変えることになり、非常に危険だといわれている。緊急時の対処法として練習はしたが、猛にとって初めての実践であったし、インストラクターはかなりドキッとしたことだろう。追いついて途中から一緒に上昇してくれたのだが、水面に上がったときにかなりお叱りを受けたらしい。


何が起こったのかわからないまま水中に一人残された菜津子。ここには本当に一人だった。幸い近くに大きな岩があったので、それを目印にしていれば迷う事は無かったが、シンとした海に一人漂う経験は、何とも言えず不思議だった。

3.半潜水艦の内部。海中を進む場合には、酔わないのである。


再度合流した後、撮影係は菜津子にバトンタッチされた。その結果、訳のわからない写真を大量に生み出す事になったのは言うまでも無いが、猛が何の後遺症もなくその後もダイビングを楽しめたのは、素早く対応してくれたインストラクターのおかげだと、深く感謝したものである。


ダイビングを終えた私達は、昼食を摂った。昼食はバッフェ(バイキング)形式。ゆでエビやローストビーフなど、ワーキングホリデー中でラウンド中と、お金のない代表みたいな状況下にあった私達にとっては信じられないくらいのご馳走が、所狭しと並んでいた。ダイビングの後なので、お腹は文字通りぺこぺこだった。猛は完全復活し、菜津子の船酔いもどこかに吹き飛び、私たちはお皿にたくさんのおかずを載せ、気持ちの良い風を受けながら昼食を楽しんだ。

5.優雅な雰囲気が漂う、ポートダグラスの町。


昼食後、半潜水船に乗ったりシュノーケリングを楽しむうちに時間は過ぎ、私達は再びボートに収納されてケアンズへの帰途へついた。


何となく豪華な休日を過ごしたような満足感とスキューバダイビングを体験した充実感。たまにはこんな日もいいねと、私達はうなずきあった。この時、衝動買いの多い菜津子を抑えるためにいつもしっかりと結ばれているはずだった猛の“財布の紐”が、どういうわけかグレートバリアリーフに置き去りにされている事に、誰も気付いていなかった。
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