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Day.45-2002.08.27 Day.44へもどる
 朝6時過ぎのほぼ定刻通り。バスはマウント・アイザ(Mt.Isa)に到着した。辺りはまだ真っ暗だった。

 予約してあるバッパーから迎えのバスが来るはずだった。たとえ予約をしていても、ドライバーさんが到着した時に彼らの目に入らなければ、乗り遅れる。。。残念ながらこれは、たとえホテルからタクシーを呼んでもらった場合でも当てはまる、オーストラリアの常識である。日本のように、居酒屋さんの店内に運転手さんが入ってきて"○○さ〜ん"と呼びに来てくれるというのは、ここでは夢の夢なのだ。

 私達は荷物を地面に置き、見過ごさないように目をじっと凝らして周囲を眺めた。どうやら、バスはまだ来ていないようだ。


 "ラウンドの締め方"に悩み続けていたキヨ君。バスの中で考えがまとまったらしく、待ち時間を利用してターミナル内の予約センターでバスの予約をすることにしたようだ。

 ケアンズで
ラフティングをした後アーリー・ビーチ(Airlie Beach)へ向かい、多くの人が勧める"ホワイト・ヘイヴン(Whitehaven Beach)"を見に行き、そのままゴールドコーストへ戻る。


 これが、キヨ君の決めた計画だった。最初はケアンズからゴールドコーストに直行する!と言っていた彼がホワイト・ヘイヴンに寄ることを決めたのは、ここが多くの人が勧める"絶対行くべし!"ポイントだったからだ。

 "もうラウンドも終わりやな〜" そうつぶやくキヨ君、どこかホッとしたような寂しそうな顔をしていた。



 迎えのバスは、結局
1時間後にやって来た。たとえバッパーといえ、早朝に電話するのはよろしくないだろうと、朝の冷気でブルブル震えながらもこの長い待ち時間を耐えたのだが、バスに乗り込んだ途端、私達の血は少ーし急上昇した。

 バスを運転してきたのは、1人のおじさん。どうやらほんの少しだけ、日本語を話すらしい。そして彼は遅くなった事には一切触れず、いきなりこう言った。

  "名前は? ミエコ?ナオコ?"


 なぜここまで待たされたのかわからず、ただでさえご機嫌よろしくない私達。特に、この手の失礼な“自称 日本語を話す親日家”にあまり良い経験をしていない菜津子は、もう少しで言いそうになっていた。

"私が今この場で、挨拶もそこそこに『あなたの名前は?ジェームス?あっ、ピーターだ!』と言ったら、あなたはどう思いますか???"


 しかし、猛とキヨ君から発せられる“ここでこの人に腹を立てても仕方がないよ”という空気をかろうじて読み取って言葉を呑み込み、私達3人は“おとなしいニホンジン”を演じることに決めた。


居心地の悪い時間の後、私達はバッパーに到着した。


この日宿泊したのは、とあるバッパー。ここは、この宿のマネージャーさん主催の“ブルーレイク・ツアー(Blue Lake Tour)”という隠れツアーが評判なのだ。


少し休憩して落ち着いた私達を連れて、マネージャーのMさん(仮名)は車で1時間ほどの所にある彼の“パラダイス”に連れて行ってくれた。


石のゴロゴロとした道を歩いた先に、突然現れる“ブルーレイク”。


 入浴剤を入れたかと思うくらい、びっくりするような青さの湖が、私達の目の前に広がっていた。


 鉄や銅などの鉱山が重要な収入源となっている町、マウント・アイザ。そして私達が今立っているこの場所も、以前は銅が採掘されていたのだそうだ。そしてその採掘場跡地に雨水が溜まり、溶け出した銅でこの真っ青な湖ができたのだという。その深さおよそ45メートル。見ているだけで吸い込まれそうな気がする。

 水辺に立ちすくむ私達を、Mさんはまず写真撮影。その後、“僕は休んでいるから、キミ達は泳ぐといいよ”と言った。


 “銅の青”と聞いた後では何となく体に良くない水のような気がして、私達はためらった。でもせっかくの機会だし、この深く青い湖がどうなっているのか、興味もあった。私達は“えいっ!”と飛び込むことにした。


 “銅の湖”は、意外に泳ぎ心地が良かった。勿論足はつかないけれども、水面は穏やかなので何となく安心できる。何と言っても私達のほかには誰も泳いでいない、独占状態だ。私達は何度も何度も飛び込みを繰り返し、ゆったりと泳ぎながら、その青い湖を満喫した。



  そして、、、、数分後。
 おかしな事に気付いた。


 Mさんは、ひたすら“他人”である私達の写真を撮っている。しかも、被写体として主に狙われているのは、お世辞にもモデル向きとは言えない菜津子であった。


 〜このマネージャーMさんが、当時オーストラリアを旅行する日本人の間で有名だった“オーストラリアの3大エロオヤジ(とても品のない言葉で恐縮なのだが、とにもかくにもこう命名されているのだ)”の1人“マウント・アイザの○○”さんであることに気付いたのは、不覚にもバッパーに戻ってから。日本人の女の子の写真ばかりが貼られている、彼の大事なアルバムを見せられた時だった。〜


“銅の湖”に浮かぶ


  水から上がった私達。日光浴をしながらMさんの話を聞いた。

  私達は、失礼ながらMさんは70歳前後ではないかと思っていたのだが、彼は何と54歳(当時)だったのだ。彼をその年齢以上に見せている背景には、若い頃に従軍したベトナム戦争での体験があるのだという。当時の体験は、彼の心身をとても消耗したのだ。オーストラリアがべトナム戦争に関わっていた事を恥ずかしながら知らなかった私達は、初めて知った事実と、目の前にいるこの男性の悲しみに、大きな衝撃を受けた。


 Mさんが自分の休憩時間を使って私達を案内してくれたことを知り、私達は本当に感謝した。ガソリンも使っているわけだし、きちんとお礼をしようと思ったが、彼は受け取らなかった。そういう訳にはいかないと引き下がらなかった私達に、それなら、とお茶目な笑みを浮かべて彼が求めたものは、缶コーラだった。




 夕方、買い物がてら町の散策に出かけた。
 丘の上から、鉄工所の煙が見えた。ここは、宮崎駿監督の作品『天空の城 ラピュタ』の主人公、パズー少年が働いていた場所のモデルになったとも言われている町である。住民の人々にとっては毎日見慣れた景色であり、この工場は仕事場でしかないのかもしれない。ただ、旅の途中に立ち寄った私達は、とても強くて美しい風景として、この町を覚えている。

夕暮れの工場を望む

猛による、.“規定プログラム優勝作品”

キヨ君による、“フリープログラム優勝作品”


 工場が多い町に生まれ、その工場から漂う匂いをかいで“家に帰ってきた!”と実感する菜津子。この町の人にもそんな匂いがあるのだろうかなどと考えながら、“かっこいいポーズ競技会”を始めた猛とキヨ君の作品を鑑賞するのだった。

 スタートは最悪だったが、Mさんのおかげで、私達のマウント・アイザ滞在はとても良い思い出になった。 


“天空の城 ラピュタ”を思わせる、日没時の風景
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